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[table=540][tr][td]自動詞、他動詞、受身、使役というのは ボイス(Voice 態)に関する用語である。
☆有対動詞・無対動詞
☆使役の構文 ヲ使役文 ニ使役文
☆自他の対応のある他動詞と自動詞の使役形の使い分け☆構文上の要請
☆意志性からみた使役文 [/td][/tr][/table] ☆有対動詞・無対動詞
ある動詞は「立つ(自動詞)-立てる(他動詞)」のように自動詞と他動詞が対応している。これを有対動詞と言う。その自動詞の方が有対自動詞で、他動詞の方が有対他動詞である。
また「歩く(自動詞)」や「読む(他動詞)」のように対応する他動詞や自動詞を持たない動詞がある。これを無対動詞と言う。「歩く」は無対自動詞で、「読む」は無対他動詞である。これをそれぞれの使役形とともに表にすると、次のようになる。
[table][tr] 自動詞自動詞の使役形他動詞他動詞の使役形[/tr][tr]有対動詞[td]立つ [/td][td]立たせる [/td][td]立てる [/td][td]立てさせる [/td][/tr][tr]無対自動詞[td]歩く [/td][td]歩かせる [/td][td] [/td][td] [/td][/tr][tr]無対他動詞[td] [/td][td] [/td][td]読む [/td][td]読ませる [/td][/tr][/table]
☆使役の構文
使役の構文について確認しておこう。
他動詞の使役文
「学生が本を読む」ということを先生が命じるとすると、
先生が 学生に 本を 読ませる。
となる。「読ませる」は「読む」の使役形である。「学生が」は「学生に」となる。「本を」はそのままである。
自動詞の使役文
「子どもがおつかいに行く」ということを親が命じるとすると、
親が 子どもに おつかいに 行かせる。
あるいは 親が 子どもを おつかいに 行かせる。
となる。「行かせる」は「行く」の使役形である。「子どもが」は「子どもに」あるいは「子どもを」となる。「子どもに 行かせる」をニ使役文、「子どもを 行かせる」をヲ使役文と言う。自動詞の使役文にはニ使役文とヲ使役文があるわけである。ただし、動詞によってはヲ使役文しか用いられない場合もある。(『日本語文法入門』p.192)
☆自他の対応のある他動詞と自動詞の使役形の使い分け
「立てる」と「立たせる」をどう使い分けるのか、「並べる」と「並ばせる」をどう使い分けるのか。つまり、「有対他動詞」と「有対自動詞の使役形」の使い分けはどうなっているか、という問題である。この問題は非常に難しい。「立てる」「立たせる」と「並べる」「並ばせる」を例に考察してみたが、明白な結論は出なかった。
問題となる形の位置を体系の中で確認しておこう。見やすくするため、左側に自動詞、他動詞をまとめて置き、右側にそれぞれの使役形をまとめて置く。
[table=540][tr] 自動詞他動詞自動詞の使役形他動詞の使役形[/tr][tr]有対動詞[td]立つ [/td][td]立てる [/td][td]立たせる [/td][td]立てさせる [/td][/tr][tr][td]並ぶ [/td][td]並べる [/td][td]並ばせる [/td][td]並べさせる [/td][/tr][/table]
これらの形を使った次のような文が考えられる。
[table][tr]他動詞文ヲ使役文ニ使役文[/tr][tr][td]子どもを立てる [/td][td]子どもを立たせる [/td][td]子どもに立たせる [/td][/tr][tr][td]子どもを並べる [/td][td]子どもを並ばせる [/td][td]子どもに並ばせる [/td][/tr][/table]
次に、これらの文の適否を検討してみよう。
「子どもを立てる」はおかしい。「子どもを立たせる」ならいい。「子どもに立たせる」は子どもに何かを立たせるということか。ちょっとおかしい。
「子どもを並べる」はいい。「子どもを並ばせる」もいい。「子どもに並ばせる」は子どもに何かを並ばせると言っているようだ。次に検討する。
それで、こうなる。
[table=540][tr]他動詞文ヲ使役文ニ使役文[/tr][tr][td]子どもを立てる [/td][td]子どもを立たせる [/td][td]?子どもに……立たせる [/td][/tr][tr][td]子どもを並べる [/td][td]子どもを並ばせる [/td][td]子どもに……並ばせる [/td][/tr][/table]
「子どもに……並ばせる」とあると、子どもに何かを並ばせるという文、例えば「子どもに机を並ばせる」という文の一部のように見えてくる。
「子どもに机を並べさせる」なら「子どもが机を並べる」から導き出された使役文であることがはっきりするが、「子どもに机を並ばせる」は何から導き出された文だろうか。 検討を要する課題である。
上に見たように「立てる」と「並べる」では使用できる場合が違う。使用できる場合は次の通りである。
「浮かべる(他動詞)」と「浮かばせる(自動詞の使役形)」では次のような用例がある。
これを見ると、「湖[海]に船を~」の例も、「目に涙を~」の例も「浮かべる/浮かばせる」とゆれていることが分かる。
☆構文上の要請
「彼女は 部屋に入ってきた」という文の中にそのときの彼女の状態を表す語句「胸がどきどきする」を入れて1つの文にしたい。「彼女は 胸がどきどきする 入ってきた」では適切な文にはならない。主格を「彼女」に統一するために「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」と変換しなければならない。さらに、これが文の途中であることを示すために「胸をどきどきさせて」とする。すると、
彼女は胸をどきどきさせて部屋に入ってきた。
という文になる。このように文法にかなった文にするために構文を整えることを 構文上の要請という。
この例では「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」とした。自動詞をその使役形にしたのである。次に同様の例を挙げる。
☆意志性から見た使役文
使役の構文は「Aが Bに ~させる」が基本である。
Aの動作、Bの動作が意志的なものか、無意志的なものかによって次の4通りの場合が考えられる。
☆有対動詞・無対動詞
☆使役の構文 ヲ使役文 ニ使役文
☆自他の対応のある他動詞と自動詞の使役形の使い分け☆構文上の要請
☆意志性からみた使役文 [/td][/tr][/table] ☆有対動詞・無対動詞
ある動詞は「立つ(自動詞)-立てる(他動詞)」のように自動詞と他動詞が対応している。これを有対動詞と言う。その自動詞の方が有対自動詞で、他動詞の方が有対他動詞である。
また「歩く(自動詞)」や「読む(他動詞)」のように対応する他動詞や自動詞を持たない動詞がある。これを無対動詞と言う。「歩く」は無対自動詞で、「読む」は無対他動詞である。これをそれぞれの使役形とともに表にすると、次のようになる。
[table][tr] 自動詞自動詞の使役形他動詞他動詞の使役形[/tr][tr]有対動詞[td]立つ [/td][td]立たせる [/td][td]立てる [/td][td]立てさせる [/td][/tr][tr]無対自動詞[td]歩く [/td][td]歩かせる [/td][td] [/td][td] [/td][/tr][tr]無対他動詞[td] [/td][td] [/td][td]読む [/td][td]読ませる [/td][/tr][/table]
☆使役の構文
使役の構文について確認しておこう。
他動詞の使役文
「学生が本を読む」ということを先生が命じるとすると、
先生が 学生に 本を 読ませる。
となる。「読ませる」は「読む」の使役形である。「学生が」は「学生に」となる。「本を」はそのままである。
自動詞の使役文
「子どもがおつかいに行く」ということを親が命じるとすると、
親が 子どもに おつかいに 行かせる。
あるいは 親が 子どもを おつかいに 行かせる。
となる。「行かせる」は「行く」の使役形である。「子どもが」は「子どもに」あるいは「子どもを」となる。「子どもに 行かせる」をニ使役文、「子どもを 行かせる」をヲ使役文と言う。自動詞の使役文にはニ使役文とヲ使役文があるわけである。ただし、動詞によってはヲ使役文しか用いられない場合もある。(『日本語文法入門』p.192)
☆自他の対応のある他動詞と自動詞の使役形の使い分け
「立てる」と「立たせる」をどう使い分けるのか、「並べる」と「並ばせる」をどう使い分けるのか。つまり、「有対他動詞」と「有対自動詞の使役形」の使い分けはどうなっているか、という問題である。この問題は非常に難しい。「立てる」「立たせる」と「並べる」「並ばせる」を例に考察してみたが、明白な結論は出なかった。
問題となる形の位置を体系の中で確認しておこう。見やすくするため、左側に自動詞、他動詞をまとめて置き、右側にそれぞれの使役形をまとめて置く。
[table=540][tr] 自動詞他動詞自動詞の使役形他動詞の使役形[/tr][tr]有対動詞[td]立つ [/td][td]立てる [/td][td]立たせる [/td][td]立てさせる [/td][/tr][tr][td]並ぶ [/td][td]並べる [/td][td]並ばせる [/td][td]並べさせる [/td][/tr][/table]
これらの形を使った次のような文が考えられる。
[table][tr]他動詞文ヲ使役文ニ使役文[/tr][tr][td]子どもを立てる [/td][td]子どもを立たせる [/td][td]子どもに立たせる [/td][/tr][tr][td]子どもを並べる [/td][td]子どもを並ばせる [/td][td]子どもに並ばせる [/td][/tr][/table]
次に、これらの文の適否を検討してみよう。
「子どもを立てる」はおかしい。「子どもを立たせる」ならいい。「子どもに立たせる」は子どもに何かを立たせるということか。ちょっとおかしい。
「子どもを並べる」はいい。「子どもを並ばせる」もいい。「子どもに並ばせる」は子どもに何かを並ばせると言っているようだ。次に検討する。
それで、こうなる。
[table=540][tr]他動詞文ヲ使役文ニ使役文[/tr][tr][td]子どもを立てる [/td][td]子どもを立たせる [/td][td]?子どもに……立たせる [/td][/tr][tr][td]子どもを並べる [/td][td]子どもを並ばせる [/td][td]子どもに……並ばせる [/td][/tr][/table]
「子どもに……並ばせる」とあると、子どもに何かを並ばせるという文、例えば「子どもに机を並ばせる」という文の一部のように見えてくる。
| 子どもに机を並ばせる | ← | ? |
| 子どもに机を並べさせる | ← | 子どもが机を並べる |
「子どもに机を並べさせる」なら「子どもが机を並べる」から導き出された使役文であることがはっきりするが、「子どもに机を並ばせる」は何から導き出された文だろうか。 検討を要する課題である。
上に見たように「立てる」と「並べる」では使用できる場合が違う。使用できる場合は次の通りである。
| 他動詞文ヲ使役文 | |
| 子どもを立たせる | |
| 子どもを並べる | 子どもを並ばせる |
「浮かべる(他動詞)」と「浮かばせる(自動詞の使役形)」では次のような用例がある。
| 浮かべる(他動詞) | 湖に小舟をうかべて、……
おさらに みずを いれ、1えんだまをうかべる。 水に黒・赤・青などの色をうかべてもようを作ります。 目に涙をうかべて、…… |
| 浮かばせる(自動詞の使役形) | 海にお船をうかばせて、行ってみたいなよそのくに。
池にタイヤをうかばせて遊ぶ。 目に涙をうかばせて涙声ですがる。 瞳に悲哀の色をうかばせて…… |
これを見ると、「湖[海]に船を~」の例も、「目に涙を~」の例も「浮かべる/浮かばせる」とゆれていることが分かる。
☆構文上の要請
「彼女は 部屋に入ってきた」という文の中にそのときの彼女の状態を表す語句「胸がどきどきする」を入れて1つの文にしたい。「彼女は 胸がどきどきする 入ってきた」では適切な文にはならない。主格を「彼女」に統一するために「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」と変換しなければならない。さらに、これが文の途中であることを示すために「胸をどきどきさせて」とする。すると、
彼女は胸をどきどきさせて部屋に入ってきた。
という文になる。このように文法にかなった文にするために構文を整えることを 構文上の要請という。
この例では「胸がどきどきする」を「胸をどきどきさせる」とした。自動詞をその使役形にしたのである。次に同様の例を挙げる。
| 自動詞使役形例文備考 | |||
| 輝く | 輝かせる | 希望に瞳を輝かせて元気よく返事をした。 | 対の他動詞はない |
| 弾む | 弾ませる | 彼は息を弾ませて入ってきた。 | 対の他動詞はない |
| なびく | なびかせる | 馬がたてがみをなびかせて走っている。 | 対の他動詞はない |
| 響く | 響かせる | 汽車が汽笛を響かせて進んできた。 | 対の他動詞はない |
☆意志性から見た使役文
使役の構文は「Aが Bに ~させる」が基本である。
Aの動作、Bの動作が意志的なものか、無意志的なものかによって次の4通りの場合が考えられる。
| B意志B無意志 | |
| A意志[td]先生が学生に本を読ませる。
あの店は客にうまいものを食わせる。 母親が赤ちゃんにミルクを飲ませる。 | 落語家がお客を笑わせる。 |
| A無意志[td]阪神が巨人を優勝させた。 | 彼は不注意で子どもを死なせた。
先生が長い話で子どもを疲れさせた。 |
| 其实在声同,除了找资料以外,还可以交交朋友。欢迎光临声同! |